総 覧
昨日 (1月 22日)、第79回自由民主党大会が新高輪プリンスホテルにて 3000人の党員・党友を集め盛大に開催されました。今年は政治決戦になりそうな年と言われているためか、会場は昨年以上に熱気に溢れていました。
今回初めて、選挙に向けた党のキャッチコピー・イメージポスターが席上発表されました。大型スクリーン上にプレゼンテーションされ華々しく発表されたポスターは、谷垣総裁が天空に向って指を一本突き上げ、その指の指すところに「一人一人を強く、豊かに。」とシンボルコピーが記されています。プレゼンが終わった瞬間、大拍手が起きるほど、好評を博しました。
感性溢れる政治家、甘利明広報本部長の面目躍如といったところでした。何より、壇上を降りた私に「甘利さん、ありがとう」と立ち上がって満面の喜びを浮かべた谷垣総裁の顔がそれを物語っています。
党大会前日に、初めての企画としてインターネット上で動画中継を行うワークショップが開かれました。第一部は社会保障、第二部は国土強靭化、そして第三部が私の担当する日本経済再生プランでした。
開始 30分前にもう 1人のパネリストの (株)経営共創基盤代表の冨山和彦さんと会の運び方の打ち合わせをしました。「先生とは考え方が殆ど同じなんですけれど、議論になるのかなぁ?」と心配されておられましたが、始めてみるとなかなか面白いパネルディスカッションになりました。
時間が制約されている中で喋りきれなかった部分もあわせて言えば、日本経済の再生シナリオは
- 東北地方を中心に投じられる 20兆円の復興事業を日本経済再生の起爆剤として民需主導による回復に繋げる事。
- 数年続くであろう円高を逆手に取って円高の時にしかできない海外投資を促進していく。強い円を海外優良企業や資源の M & A に投ずる。
- 国家経済モデルを、貿易立国モデルから投資立国モデルへとシフトしていく。
日本から世界市場を見るのではなく、世界市場から日本を見て、日本の位置付けを「世界のヘッドクォーター機能」に位置づける。本社、研究開発、マザー工場、世界的イベントのホスト国としていく。 - 新たなる付加価値をどこよりも早く産み出し、その平準化を図り、平準化ができ次第、市場に一番近いところで大量生産を開始する。
- 海外市場で得た利益の半分を国内の新たなる付加価値創造へと向かわせる。そのために投資協定や経済連携協定を結び、海外子会社の配当、ロイヤリティ等の還流資金の二重課税をなくす。研究開発減税・設備投資減税を世界最大規模とする。産・学・官連携を検証してより効果的に。
- 国家経済モデルの再構築に伴い、企業ビジネスモデルの再構築を図る。部品・素材産業の価格支配力を高めるためのビジネスモデルを誘導し、政府の標準化戦略とリンクさせる。
- 世界のコンテンツのメッカとして、秋葉原を町ごとバージョンアップを図る。東京国際映画祭のグリーンカーペットをアジアのステイタスとするための環境整備を行う。
等々、アイディアはキリがありません。
ところで、昨日 (1月22日) から岩国市長選挙がスタートいたしました。日米防衛協力の鍵を握る岩国基地の所在市です。厚木基地の米軍艦載機を受け入れる滑走路整備も完了いたしました。
現地の民主党が反対をするのはともかくとして、負担をお願いしている神奈川県の民主党関係者が現地で受け入れ反対運動に参加する事態。福田岩国市長は神奈川県の民主党に真意を問いました。民主党のマッチポンプ政策は随所に横行しています。