総 覧
千年に一度の大惨事が発生しました。
被災された方々に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
同時に、国家存亡の危機に 1億2700万国民が一丸となって立ち上がらなければなりません。
その東北地方太平洋沖地震から一週間が過ぎました。
母親や兄弟を失い、津波にさらわれた市街地跡に向かって、泣きながら「お母さーんっ!」と叫んでいる少女の姿が頭から離れません。
日本の未来をかけて全国民が一丸となって頑張り抜かなければなりません。
私の地元の自民党青年局の諸君は、内野局長を中心にそして甘利事務所も所長の藤代ゆうやを先頭に街頭募金に立っています。三日間で 50万円近い善意をお預かりいたしました。
私も横浜駅前で立ちましたが、多くの方々から勇気を頂きました。
本日 (3月 19日)、突然菅直人総理から自民党の谷垣禎一総裁に対し、災害担当大臣として入閣要請があったと報じられました。この期に及んで震災の責任を自民党に押し付けようとする要請をするとは、唖然とします。
情報を共有し政府を補佐するために、自民党は与野党協議と実務者会議の設置を当初から呼びかけてきました。責任関係を明確にするのは政府の仕事です。そして、協力体制を万全にするのが野党の責任です。
震災の指揮を政府が取らず、野党に放り投げる、しかも対策の途中で。などという事が事実なら、世界中の物笑いです。
政府の信頼をゼロにするような報道は誤報であって欲しいと祈ります。
こんな時に批判は避けるべきだと分かっていますが、指摘されてきた政府のドタバタは、政治主導を意識し過ぎたあまり、官僚機構との連携がまったく取れず、危機管理の要諦である「政権が官僚機構と一体となって『政府・与党』として事態に対処する」というシステムがほとんど機能していないところに原因があると思います。
かつて麻生総理は「政治主導とは『官僚を使いこなす事』だ」と発言しましたが、翌日のマスコミは「それこそ官僚主導になる」と叩きました。政権は官僚機構と一体でなければ機能しないのに、マスコミにも大いに罪はあると思います。
この国難に自民党は、民主党政府を強力に補佐すべく与野党協議を呼び掛け、その場でそれまで連日に亘り自民党内で協議してきた対処案を提示し、実行を要請し、併せて実務者会議発足を要請しました。
自民党の知恵と経験を今こそ発揮する時と決意し、政府を全力で助けているところです。
菅総理、あなたが責任者です!覚悟を決めてください!野党に要求するのは『責任を代わってくれ!』ではなく、『情報を共有し、全力で協力してくれ!』という事なのです。
当初より、自民党は政府がカバーできないところを独自にカバーしています。党本部の地下は支援物資で溢れ、それを被災地に届けるための手配も自発的に行っています。
私の地元からも、支援企業のご厚意で身障者用トイレカー 2台が被災地の介護施設に向います。使用する前の清潔な状態ですので、空きスペースに1トン分の党本部からの支援物資を積んで現地に行く手配もいたしました。
外国メディアも一面トップで日本の惨劇を報道していますが、同時に、この惨状下でも暴動も起こさず整然と配給物資を並んで受け取り、被災者同士がお互い助け合っている姿は「もっとも尊敬すべき人間像」として、最大の敬意を持って報道されています。
どんな困難に直面しても、日本人なら乗り切れます!これを読んでいる皆さん、どんな小さな事でも結構です。自分に何ができるかを共に考えましょう!
募金する事、節電のために協力する事、被災者のために祈る事、どんな小さな事でもそれは必ず被災地の皆さんの勇気に繋がるはずです。
「がんばれ!被災地! がんばろう!日本!!」