総 覧
6月17日(金)の夜、19日までの会期を55日間延長し8 月13日までとする議案が可決を致しました。
審議中民主党は、自民党議員の中に飲酒で赤い顔をした議員が居るという事で散発的に野次を飛ばしていましたが、社民党の 「酒気帯び登院」批判演説に煽られ、投票拒否行動へとなだれ込んでしまいました。本会議第一ラウンド (議運委員長解任要求) と第二ラウンド (会期延長議案) との間が五時間も空いてしまい、21 時近くに再開されたため、夜の会合をこなして合流した議員も多く、与党のみならず野党の中にも赤い顔をして帰ってきた議員が何人か見受けられました。私自身、18 時からの経団連の会合に出席しましたが、民主党議員が数名乾杯のビールグラスを掲げている現場を目撃しました。私は、尿酸値が高く医者からビール自粛令が出ていましたので、その場ではウーロン茶で乾杯をしました。
国会がもめて本会議が夜遅くにずれ込む場合は夜の会合を済ませて参加する議員が多いものですから、多少赤い顔をして出席する与野党議員はこれまでにも間々あったものですが、仕事で酒を口にせざるを得ない事情もあり、それ自体が紛糾する原因になった事はありませんでしたが、思い通りにいかない国会運営への野党のフラストレーションが噴出したというのが実態でしょう。酔っ払っている者でも居れば不謹慎な事態ですが、乾杯のビールで少々赤い顔色が残っていたというくらいなら訓告程度の話かと思います。ちなみに共産党はさっさと投票を済ませ、騒ぎに火を付けた当の社民党もやがて投票に立ってしまったため、民主党だけが取り残された格好になり、バカバカしいと思った議員からなし崩し的に投票が始まり、終わってみれば今回もアレは何だったのかという結末にでした。
今回の会期延長は主に郵政民営化方案を成立させるために行うものですから自民党の衆議院側は当初、延長幅は余裕を持って 70 日間と主張しましたが、参議院側はお盆までの 55 日間と主張を異にしました。不成立なら間違いなく解散という環境の下でタイトなスケジュールはかなり緊張を強いられますが時間を取りすぎたために議論が拡散してしまうという参議院側の懸念もあったため、そちらの判断が優先されました。