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毎年 11 月下旬から 12 月中下旬にかけての一ヶ月間は自民党議員にとって一年で最も忙しい期間になります。翌年度以降の税制をどうするかを審議する自民党税制調査会は 11 月下旬にスタートし、党所属国会議員全員参加の最大行事です。
若手の議員は、この場で演説を磨き、論理的・情緒的説得力を試されます。今年の話題は定率減税の存廃と環境税の有無です。
仮にダブル増税になりますと、国民負担は 4 兆円を超えますから慎重にならざるを得ません。また、それ以外に投資をした時の減税、寄付をした時の控除等々、数百項目に及ぶ租税の特別措置を再検討します。税の制度が決まらないと税収が確定できませんから予算が組めません。12 月 15 日までに翌年度の税の制度を確定し、税収見積もりを確定し、それをもとに予算編成作業が大詰めを迎えます。天皇誕生日前後に、予算政府原案が与党に承認されると翌日閣議決定したします。その時点で年内の我が党の公式日程は終了致します。
その間、議員は自分の関係する部署や、興味のある部会に出席し (自民党の良い所は基本的に全ての部会に参加できる自由があることです) 持論を展開します。役所の説明も勉強になりますが、会議の席上出席議員の質問や問題提起は 「こういう視点もあるのか」 と参考になります。
自民党は、世間で言われているよりはるかに真面目に勉強している政党なんです。