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昨日 (4/2) は朝から山崎前副総裁訪中のニュースが全国を駆け巡りました。中国の大連で北朝鮮関係者と密会し、拉致問題の打開を図ろうとした件です。これに関し、2日ほど前から度々その可能性を私に打診する新聞社が何社かありました。
当日、山崎氏は講演のため関西出張ということになっており、党内はもとより派内ですら誰一人実際の行動を把握している者はいませんでした。この日、昼には山崎派の総会があり、その席に会長たる山崎氏が出席をしていなかったものですから、次第に騒ぎは大きくなり、その夜は 10分おきに私の携帯にマスコミ各社から問い合わせが来る状態でした。
とうとう夜 9時前には国会対策筆頭副委員長の川崎二郎氏から私に 「山崎さんは民間人であるからともかく、平沢が同行しているとしたら政府高官が大臣や国対 (党国会対策委員会) を欺き (聖路加病院に検査入院すると届け出ていました)、国会開会中に無断海外出張したということになるから責任問題になるよ」 と警告が入りました。
その時点で私はまだ事実関係を把握していなかったものですから 「二人とも国内にいるとしか聞いていないので・・・」 としか返答しようがありませんでした。マスコミの調査力は大したもので、北京で誰が出迎えたとか、現在大連のホテルに入っているなどの情報を連絡して来る記者もいました。
山崎氏の今回の行動の思いは、膠着してしまっている日朝交渉を何とか揺り動かして再開させ、解決に向け小泉総理を助けたいとの一心であったと推測します。平沢氏ともども情報を分析し行動に移ったのでしょう。二元外交と言われぬよう秘密裏に会談をし、動き出したら政府間交渉につなげ一元化を図る。そのためにも内密に事を進める必要があったのかと思います。 しかし訪中が世間の広く知るところとなったため、こちらの騒ぎの状況と、それを前提とした対処をしてもらうよう、大連の山崎氏に連絡しました。その際、「成果は出そうですか?」 との問いに、「出ると思う」 との返答がありました。
政治は結果が全てですから、やれ二元外交だ、売名行為だと非難されている状況も、結果としていい方向に動き出せばきっと拍手に変わるはずです。