総 覧
あけましておめでとうございます。昨年は地震・台風・津波と国内外、天変地異のような一年でした。スマトラ沖地震による津波へのわが国の迅速な対応は内外から評価をされていますが、イラク戦争を通じて離散してしまった国連・EU とアメリカとの関係が津波災害復旧に向けての世界一丸となった取り組みを通じ信頼回復されれば惨事の中のせめてもの救いと言えましょう。
津波の高さは最大 10 メーターと報じられていますが、正確に言えば海の水位が全体に 10 メーター上がったまま押し寄せてきたということです。サーフィンをやっている人達が大波に叩かれた時に 「まるでコンクリートに打ち付けられたようだ」 と表現をしますが、原形をとどめない車や建物を見れば押し寄せる津波の破壊力が思い知れます。15 万人以上が亡くなり 500 万人が被災をした惨状は目を覆うばかりですが、食中毒や疫病による二次災害を防ぐために最速・最大の援助が必要です。
日本は、過去のチリ地震による大津波を始め多くの犠牲の上に警報システムが完成していますが、資金・物資・医療援助や人的貢献に加え津波に対する知見で貢献するという事も大いに期待されています。
ASEAN が最も頼りにしているのが日本である以上、他国に先駆けあらゆる努力を傾注する必要があります。一番困っている時に一番頼りになる国こそ一番信頼が出来る国だからです。
甘利事務所でも新潟中越地震同様、職員一同、貧者の一灯を贈りたいと思います。
デパートの初売りや神社の三が日の人出は過去最高だったそうで、踊り場状態に入ったわが国の景気もかなり底堅いと報じられています。こう言うと必ず反論する人が居ますが、そしてその論拠は決して間違っていないと思いますが、景気はマインドが実体経済に影響力を及ぼす最たるものです。みんなで景気が悪いと叫び合えば必ず景気は下降します。皆が前向きな気持ちを持てば再び上昇気流に乗るファンダメンタルズを日本経済は持っています。