国会リポート 第8号

甘利明本人が綴る、毎月2回のコラムです。国政で今何がおきているのか解りやすく解説しています。

総 覧

国会終了時に今国会を振り返って会見した総理の口から、初めて公に 「山崎幹事長は私の盾となって働いてくれた。心から感謝している」 との談がありました。この一年間、連日の記者懇で私が説明し続けてきた、山崎幹事長の小泉政権を支えている姿がようやく総理自身の口から発信されたことに、深い感慨を覚えました。その日の夜、宿舎を尋ねてきた数人の記者から 「甘利先生が日頃から言われていることがようやく総理の口から出ましたよね」 とねぎらいの言葉をかけてもらいました。幹事長は番記者たちにどうしても肝心な部分はしゃべらないので、彼らの不満は次第にうっ積してきます。連夜記者懇談をしている私が代わってヒントを出すことが、ずいぶん彼らの救いになってきたようで、今国会を振り返っての感謝の弁をしみじみとのべられ、記者団から私の慰労会開催の提案までありました。

幹事長室のスポークスマン役として、光栄の極みです。

 

今週の出来事「国会が終わったのに、まだ東奔西走

 

今国会で成立した重要法案の 1 つは定数是正 (5 増 5 減) 区割り変更法案です。

突然選挙区が分断されたり消滅したりするわけですから、議員及び選挙民にとっては死活問題です。そこで国会閉幕後もその調整と 10 月 27 日に行われる統一補欠選挙の候補者調整に追われています。8 日には加藤紘一前議員の地元山形へ出向き、自民党山形県連との調整に入ります。私は筆頭副幹事長として山形と神奈川の補選の責任者を務めます。神奈川は民主党の色が付いていたニッポン放送の塚越アナウンサーを説得し、自民党候補者として擁立すべく水面下で接触をしてまいりましたけども、「どうしても民主党から出たい」 ということで断念をし、より素晴らしい候補者を募るべく県連と相談し、公募に踏み切りました。すでに 14 人が応募用紙を取りに来たようで、先が楽しみです。

ところで、塚越氏はあっさり民主党からフラれたようです。私の要請を受け容れていれば道も開けたろうに、馬鹿ですねえ。