国会リポート 第5号

甘利明本人が綴る、毎月2回のコラムです。国政で今何がおきているのか解りやすく解説しています。

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通常国会の会期延長幅は 7 月 31 日までの 42 日間と決定いたしました。

官邸 (小泉首相) は 8 月 9 日までを主張し、山崎幹事長もその意向でしたが、終盤国会は参議院が表舞台となるため、最終的に青木参院幹事長の意向を尊重し、頭書の結論になりました。

ワールドカップでは韓国の快進撃 (審判の誤審に再三再四助けられたという感は否めませんが) が続いておりました。国会においても、自民党役員連絡会の中で、日本戦の試合の時には国会を休んだらどうかというような提案すら出ましたが (もちろん採用はされませんでしたが) 決勝トーナメント 1 回戦で日本が敗れてしまうと、潮が引くようにサッカー熱も冷めております。

それにしてもブラジルは強いですね。

ロナウジーニョのドリブル突破、リバウドのパス回しやシュートは最高です (決勝戦は観に行きますよ)。政治的思惑を離れ、純粋にファンとしてブラジルを応援したいですね (ちなみに私は県サッカー協会の副会長です)。

 

今週の出来事「鈴木宗男議員がついに逮捕されました

 

国会議員には国会会期中には逮捕されないという不逮捕特権がありますが、逮捕許諾請求が国会に出れば事実上 「NO」 ということができませんので、もはや形骸化した事項でしょう。

今回特徴的だったのは、逮捕が避けられなくなったときの被疑者 (鈴木宗男議員) の行動です。

雲隠れから一挙にマスコミに登場、積極的にテレビ出演をして自身の無実を訴えました。拘留されてしまうと情報発信ができないので、ぎりぎりの段階で最大限のアピールを行う戦略です。さらに、本来部外秘であるはずの議院運営委員会秘密会における自身の弁明書のコピーを、自ら積極的にマスコミに配布するというのも異例なことです。

議員バッジを外さないということも含めて、断固検察と戦うという決意のようです。