国会リポート 第2号

甘利明本人が綴る、毎月2回のコラムです。国政で今何がおきているのか解りやすく解説しています。

総 覧

連休明けの国会は 3 重要法案が政局の要になります。

(1) 有事法制 (日本が武力攻撃を受けたときに対応するルールづくり)

(2) 個人情報保護・人権擁護 2 法案 (個人の情報の流出や、過剰取材による被害者及び加害者の家族への生活被害の救済措置)

(3) 郵政事業民営化法案 (郵政事業の民間参入に道を開く法案)

特に (3) は小泉総理の公約でもあるため、事と次第によっては政局に直結します。

この法案を国会に提出するにあたり、自民党の事前調整を待たずに国会提出したため、党が全会一致で賛成するかどうか、まだ決定されていません。

官邸と党との調整が、執行部の課題となります。

 

今週の出来事「真紀子さんの相手も疲れちゃう

 

連休明けには幹事長室と政治倫理審査会林義郎会長、亀井久興事務局長とで打ち合わせをし、真紀子さんに書面回答をしてもらいます。ご本人は相変わらず 「何であたしばっかり責めるのよ!」 とか 「総理や幹事長の週刊誌問題はどうなのよ!」 と言いたい放題ですが、「スキャンダル」 と 「法律違反の疑義」 とは別種の問題であるということをわかってもらわねばなりません。マスコミから 「真紀子さんの法律違反の可能性」 を指摘されておりますので、事実関係を確認する必要があるのです。

そろそろ国会のゴタゴタに終止符を打って、やるべき課題 (デフレ対策、経済構造改革) に全力投球する時です。

私はかねてより 「高コスト構造の是正型経済」 から 「高コストでも勝ち抜ける経済」 への転換を提唱しております。特許、著作権、ノウハウ等の知的財産で武装した創造型経済社会への転換です。

知的財産権国家戦力を総理に提唱したのは私であり、それを受けて戦略会議が設置されました。